【今週の宿題】夏目漱石「こころ」【すいません、更新が遅れました…】
カテゴリー:集団授業 宿題
こんにちは、蕨です。
更新用パスワードを失念していて更新が滞ってしまいました…申し訳ないです。
さて、早いもので1月も終わり、受験も共通テストを終え、私立高校入試を終え、なんというか半分くらい終わったようなそんな心持です。
もう進路を決め、ゆったりとした気分で過ごす受験生もいらっしゃることと思います。
そういったみなさまは、本当に合格おめでとうございます。
まだ受験を控えるみなさまにとっては「半分」ということもなく、これからが本番ですね。
一息つきたい気持ちをぐっとこらえ、今も頑張っていることと思います。
僕たちも最後まで精一杯サポートしていきたいと思います。
また、来年・再来年に受験を控える生徒たちも、先輩の緊張感を感じ取り、だんだんと準備をしていきましょう。
来年は我が身です。とりあえず、自分の人生について一度本気で考えてみることですね!
さてさて、ここのところ、蕨は夏目漱石の「こころ」を読んでいます。
読むの5〜6回目なんですが、今回はまた今までと違った感想を持ちました。
(高2でだいたいみなさん読むと思うので、ネタバレほどではなくとも、ある程度内容知ってる体で話していきます)
まず、今回は「先生」がネガティブだなぁと感じました。
今まであんまりそういう感想を抱いたことはなく、
「先生」は思慮深く、傷ついた過去のトラウマを抱えている、可哀想だが尊敬すべき人
と思っていたはずなんですが、今回の僕は「いや、それにしてもお前ネガティブだな!!!」とツッコミを入れながら読んでいました。
思慮深いどころか、そのネガティブな態度のせいで大事な奥さんを傷つけ過ぎじゃないか?と。
尊敬に値するんだか、ちょっと考えてしまうような。
なんというか、自分の中でもその「ネガティブな姿勢」というものが他人にどういう印象を与えるか、よく理解してきたからこそ出る感想かなぁと思いました。
また、若い頃の「先生」が、自分の行動で結果的に苦しんでいく様子への感想もなんだか違いました。
前読んだときは「まーそういうこともあるやな」くらいだったと思うんですが…
今回は「やめとけ…やめとけよ…」と…「お前がつらくなるのわかるじゃんそれ…」と…。
結果を知っているからというわけではなく、その行動の果てに「先生」が悲しい思いをすることを「当たり前の結果」と捉えられていました。
作中では、下宿先の奥さんが同様のことを若い「先生」に向かって述べています。
僕も、その奥さんくらいの恋愛への経験値が溜まったということでしょうか。笑
それにしても、そういった人の心の動きを描く文豪の観察眼、「こころの理解」というのはすごいなぁと思います。
やっぱり文豪の文だと、心の動きがしっかりと描けていますもんね。
彼らが物語に描き出してくれたからこそ、市井の人々が理解できるようになった感情や概念もあるはずです。
「こころ」に描かれるエゴイズムも、その1つでしょうか。
よく生徒にも「こころ」の話をします。
恋という、若人の多くが感じるであろう強いエネルギーを持つ感情の、そのエゴイスティックな性質と、倫理的・道義的な生き方との間で揺れる葛藤を描いた作品として、僕はこれ以上のものを知りません。
漱石は47歳でこれを書いたそうですが、その年齢の漱石が、「恋」「愛」を人間の感情の非常に大きな部分を占めていると考えていたのかなと思うと、若いうちから大事にちゃんと恋愛しとけよ、と、僕は生徒に言いたくなります。
(「ちゃんと」ってとこが大事ですね。作中の言葉を借りれば「恋愛の神聖な部分」を捕まえてほしいものです。)
恋愛はエゴイスティックであり、それを当人たちが認めあえるからこそ、尊いのかなーと!
「先生」も「K」も、そのエゴイズムを大切な人に明かせなかったことが、(そういう、人間には達し得ないような、幻想の倫理に生きたいと思っていたことが)何よりの悲しみではないでしょうか。
(そういう「真に倫理的な偉人」というのになることを諦めるのもよくないかもしれませんけど、
人間はもっと楽に生きてよいのかなと僕は思います…。さすがに作中の2人は明治人としても行き過ぎでしょう…)
*漱石の「行人」という作品も好きなんですけど、結構自分の人生に影響を及ぼしている気がする2作品です。そちらはまたそのうち。
そしてこういうことを考えるたびに、生徒には国語がきちんと出来るようになってほしいなと願います。
誰かと思いを伝え合うためには、言葉知らんとできませんよ!!!
ではでは、今週(正確には先週ですね…すいません)の宿題です。
1/22(月)
小5算数:進研テストの解き直し、ウィンパス p.180,181、ワークブック p.74,75、プリント「円・おうぎ形(1)」
小5国語:漢字 p.73-74, 主語・述語プリント②, 言葉の変化プリント②
中1数学α:WinPass p.165, 166, 186-1〜4
中1数学β:おうぎ形プリント、WinPass① p.165,166-大問3
中3数学α:公立入試過去問(秋田・山形)
中3数学β:県トレプラス残り、公立高校過去問(茨城・栃木)
中3理科:公立高校過去問(栃木・群馬)
1/23(火)
小6英語:ウィンパス 目的格練習問題残り, 単語テスト勉強
中2数学:WinPass② p.145-148
中2理科:WinPass② p.174,175,178,179
1/24(水)
小6国語:ウィンパス p.83-84, 漢字 p.75~76
中1英語α:WinPass① p.231-233、不規則動詞の過去形プリント③暗記<次回テスト>、学校のワークを進め始めましょう!
中1英語β:一般動詞 演習プリント
中3社会:現代社会・政治 プリント
中3英語α:長文読解(1) プリント
1/25(木)
小6算数:ウィンパス p.70,71,162,163、ワークブック p.28,29
中2英語:比較演習問題プリント残り
中3数学β:公立高校過去問(神奈川、新潟)
中3数学α:公立過去問(福島・栃木・茨城・群馬)、入試直前予想演習第1回残り
中3英語α:並べ替えプリント(2)
中3英語β:千葉トレ 入試対策問題、単語テストの復習、文法プリント→間違えたものはWinPassで復習
1/26(金)
中1理科:WinPass① p.128,129
中1社会:平安・鎌倉 練習問題
中1国語:WinPass① p.86-87、テスト勉強開始!
中2社会:近代の産業と文化の発展 プリント
中2国語:WinPass② p.160-163、テスト勉強開始!
中3理科:予想問題第1回
中3国語:Vもぎ過去問題、漢字プリント
更新用パスワードを失念していて更新が滞ってしまいました…申し訳ないです。
さて、早いもので1月も終わり、受験も共通テストを終え、私立高校入試を終え、なんというか半分くらい終わったようなそんな心持です。
もう進路を決め、ゆったりとした気分で過ごす受験生もいらっしゃることと思います。
そういったみなさまは、本当に合格おめでとうございます。
まだ受験を控えるみなさまにとっては「半分」ということもなく、これからが本番ですね。
一息つきたい気持ちをぐっとこらえ、今も頑張っていることと思います。
僕たちも最後まで精一杯サポートしていきたいと思います。
また、来年・再来年に受験を控える生徒たちも、先輩の緊張感を感じ取り、だんだんと準備をしていきましょう。
来年は我が身です。とりあえず、自分の人生について一度本気で考えてみることですね!
さてさて、ここのところ、蕨は夏目漱石の「こころ」を読んでいます。
読むの5〜6回目なんですが、今回はまた今までと違った感想を持ちました。
(高2でだいたいみなさん読むと思うので、ネタバレほどではなくとも、ある程度内容知ってる体で話していきます)
まず、今回は「先生」がネガティブだなぁと感じました。
今まであんまりそういう感想を抱いたことはなく、
「先生」は思慮深く、傷ついた過去のトラウマを抱えている、可哀想だが尊敬すべき人
と思っていたはずなんですが、今回の僕は「いや、それにしてもお前ネガティブだな!!!」とツッコミを入れながら読んでいました。
思慮深いどころか、そのネガティブな態度のせいで大事な奥さんを傷つけ過ぎじゃないか?と。
尊敬に値するんだか、ちょっと考えてしまうような。
なんというか、自分の中でもその「ネガティブな姿勢」というものが他人にどういう印象を与えるか、よく理解してきたからこそ出る感想かなぁと思いました。
また、若い頃の「先生」が、自分の行動で結果的に苦しんでいく様子への感想もなんだか違いました。
前読んだときは「まーそういうこともあるやな」くらいだったと思うんですが…
今回は「やめとけ…やめとけよ…」と…「お前がつらくなるのわかるじゃんそれ…」と…。
結果を知っているからというわけではなく、その行動の果てに「先生」が悲しい思いをすることを「当たり前の結果」と捉えられていました。
作中では、下宿先の奥さんが同様のことを若い「先生」に向かって述べています。
僕も、その奥さんくらいの恋愛への経験値が溜まったということでしょうか。笑
それにしても、そういった人の心の動きを描く文豪の観察眼、「こころの理解」というのはすごいなぁと思います。
やっぱり文豪の文だと、心の動きがしっかりと描けていますもんね。
彼らが物語に描き出してくれたからこそ、市井の人々が理解できるようになった感情や概念もあるはずです。
「こころ」に描かれるエゴイズムも、その1つでしょうか。
よく生徒にも「こころ」の話をします。
恋という、若人の多くが感じるであろう強いエネルギーを持つ感情の、そのエゴイスティックな性質と、倫理的・道義的な生き方との間で揺れる葛藤を描いた作品として、僕はこれ以上のものを知りません。
漱石は47歳でこれを書いたそうですが、その年齢の漱石が、「恋」「愛」を人間の感情の非常に大きな部分を占めていると考えていたのかなと思うと、若いうちから大事にちゃんと恋愛しとけよ、と、僕は生徒に言いたくなります。
(「ちゃんと」ってとこが大事ですね。作中の言葉を借りれば「恋愛の神聖な部分」を捕まえてほしいものです。)
恋愛はエゴイスティックであり、それを当人たちが認めあえるからこそ、尊いのかなーと!
「先生」も「K」も、そのエゴイズムを大切な人に明かせなかったことが、(そういう、人間には達し得ないような、幻想の倫理に生きたいと思っていたことが)何よりの悲しみではないでしょうか。
(そういう「真に倫理的な偉人」というのになることを諦めるのもよくないかもしれませんけど、
人間はもっと楽に生きてよいのかなと僕は思います…。さすがに作中の2人は明治人としても行き過ぎでしょう…)
*漱石の「行人」という作品も好きなんですけど、結構自分の人生に影響を及ぼしている気がする2作品です。そちらはまたそのうち。
そしてこういうことを考えるたびに、生徒には国語がきちんと出来るようになってほしいなと願います。
誰かと思いを伝え合うためには、言葉知らんとできませんよ!!!
ではでは、今週(正確には先週ですね…すいません)の宿題です。
1/22(月)
小5算数:進研テストの解き直し、ウィンパス p.180,181、ワークブック p.74,75、プリント「円・おうぎ形(1)」
小5国語:漢字 p.73-74, 主語・述語プリント②, 言葉の変化プリント②
中1数学α:WinPass p.165, 166, 186-1〜4
中1数学β:おうぎ形プリント、WinPass① p.165,166-大問3
中3数学α:公立入試過去問(秋田・山形)
中3数学β:県トレプラス残り、公立高校過去問(茨城・栃木)
中3理科:公立高校過去問(栃木・群馬)
1/23(火)
小6英語:ウィンパス 目的格練習問題残り, 単語テスト勉強
中2数学:WinPass② p.145-148
中2理科:WinPass② p.174,175,178,179
1/24(水)
小6国語:ウィンパス p.83-84, 漢字 p.75~76
中1英語α:WinPass① p.231-233、不規則動詞の過去形プリント③暗記<次回テスト>、学校のワークを進め始めましょう!
中1英語β:一般動詞 演習プリント
中3社会:現代社会・政治 プリント
中3英語α:長文読解(1) プリント
1/25(木)
小6算数:ウィンパス p.70,71,162,163、ワークブック p.28,29
中2英語:比較演習問題プリント残り
中3数学β:公立高校過去問(神奈川、新潟)
中3数学α:公立過去問(福島・栃木・茨城・群馬)、入試直前予想演習第1回残り
中3英語α:並べ替えプリント(2)
中3英語β:千葉トレ 入試対策問題、単語テストの復習、文法プリント→間違えたものはWinPassで復習
1/26(金)
中1理科:WinPass① p.128,129
中1社会:平安・鎌倉 練習問題
中1国語:WinPass① p.86-87、テスト勉強開始!
中2社会:近代の産業と文化の発展 プリント
中2国語:WinPass② p.160-163、テスト勉強開始!
中3理科:予想問題第1回
中3国語:Vもぎ過去問題、漢字プリント